2019-01-01から1年間の記事一覧
FA業務でクライアントの合併におけるDD準備をサポートしています。 DDと一口にいっても種類が多々あるため、どこまで実施するかはケースバイケース。 財務DDはマストとして、その他のDDの要否を調べてみます。 税務DD 通常は必須です。 合併の場合は相手方の…
今月ミラーレス一眼を購入しました。 旅行、街中などで写真を撮るのが好きなので、趣味として本格的にやってみようと思いまして。 まだ初めて間もないですがとても楽しい。 そして意外と仕事にも活きるのではと考えています。 構図を決める 写真を撮る際に被…
夜景を撮りに西新宿へ。 20年近く前の大学生時代、クリスマスの時期によく来ていました。 休日夜は閑静だけど豪華なイルミネーションがあって特別感のある街という印象。 東口側とのギャップが新鮮でした。 今見てもあまり変わりばえしない。 いやむしろ渋谷…
例えば工場から特定顧客向けのビジネスを切り出して売却する際、 事業譲渡とするか資産譲渡とするかでバリュエーションに必要な手続きが変わってきます。 事業譲渡 事業単位でのバリュエーションとなるため、事業BS・PLが必要となります。 まず全体からカー…
ヤフーとLINEが経営統合することによるサービスの連携がニュースで話題です。 ただし報じられているのは憶測ベースであり、当事者が具体的な協議に入るのはクロージング後になると思います。 独占禁止法による規制 M&Aで同業の会社が統合する場合、独占禁止…
ROICを見れば、計算した価値の妥当性・源泉を把握することができます。 分析の方法 2つあります。 1つ目はWACCとの比較。 資金の調達コストがWACC・投資マージンがROICとなる関係ですので、WACCを上回らないと価値は出ません。 投資の成果が調達額を下回る=…
先週TOPIX銘柄入れ替えのニュースが報じられました。 日本企業(とくに中小企業)のβ値が変わることになりそうです。 https://www.iforex.jpn.com/news/金融庁がtopixに代わる株式指数を提言-13550 β値は市場INDEXを参照して計算される DCF方式に用いるWACC…
DCF法では計画最終年度から先の継続価値を現在価値に割り引く必要がありますが、 割引計算に使用する経過期間を期央主義と期末主義どちらにするかという議論があります。 結論からいうと、継続価値を①永久成長で求める場合は期央主義、②売却価値で求める場合…
講師経験の豊富な方と研修講師をご一緒したのですが、学ぶものがとても多かったです。 自分の後にその方が話す順番だったため、比較しながら聞くことができました。 いきなり詳細な解説に入らず、まず大枠を伝えること。 「例えば皆さんの業務ではこんな場面…
研修講師の機会が増えています。 社内向け、社外向け(営業目的)、いろいろです。 受講者にとって良い研修はどんなものだろうかというと、共感してもらうことがひとつのゴールかと思います。 講師の説明に納得してもらうことは比較的容易いです。 整理して…
DCF法の評価で、計画最終年度に多額の設備投資を行なっているけど利益にそのリターンが反映されていない場合があります。 永久成長させる継続期間のCFは計画最終年度をベースにするのが一般的ですが、この場合リターンを反映させずに計算してしまうと価値の…
DCF法で評価する会社が計画期間に増資を行う場合があります。 その資金を投資にまわして成長を見込んでいる。 バリュエーションにてその増資によるキャッシュインをどう取り扱うか論点となります。 増資額がその時点のFair Valueを基礎に決められるのであれ…
バリュエーションのインカムアプローチにおいて、DCF法(FCFをWACCで割り引いて事業価値を出し、有利子負債を差し引いて株式価値を算定)とDDM法(配当を株主資本コストで割り引いて株式価値を直接算定)があります。 どちらも株式価値を算定する手法ですが…
ソフトバンクグループはQ2決算にてWeWorkの減損$3.0bnを計上しました。 ただし一時的なものであり、他の投資銘柄含め成長性に問題ないことを決算発表資料にて説明しています。 面白いと思ったのはこちらのチャート。 成功を収めたネット企業の売上成長率とFC…
楽天のQ2決算でLyft株の減損として923百万米ドルが計上されました。 一方で楽天の決算発表資料をみると、対投資額で見たリターンは高水準であり儲かっている記載されています。 本当でしょうか? 楽天の主張 楽天は以下のチャートでROIおよびIRRが2桁のプラ…
中小企業が売却ニーズ(事業承継含む)を持った時、まず相談するのは顧問税理士が多いそうです。 M&Aアドバイザリーとしてのスキルを持つ税理士は少ないかもしれませんが、会社の内情に詳しく経営者から信頼されている強みを活かせそうです。 メインとなる業…
日本基準ではのれんは20年以内で償却する必要がありますが、その償却期間はどのように決めるのか議論になります。 会計基準上では、買収される会社に見込まれる超過収益力の効果の発現期間を会社の実態に合わせて決めるとありますが具体的な方法は書かれてい…
目的に応じてバリュエーションモデルの体裁を変えるべきという話。 プレゼンテーション目的であれば、なるべく1シートに計算をまとめる。 DCFでいうとP/L売上からFCFまで集計して割引いて事業価値を出して、そこから営業外資産負債・ネットデット調整を経て…
監査法人時代の仲良い先輩の海外駐在が決まり、先輩の同期中心の壮行会にご一緒してきました。 その世代は監査法人に残っていればパートナー手前ぐらいの世代ですが、一方で辞めた方々のうちけっこうな割合が独立開業しています。 そこで話題になったのが、…
我が社もご多分に漏れずデータアナリティクスに力を入れています。 tableauを使ったビジュアライズもそのひとつで、提案書に用いてみました。 マルチプルのヒストグラムと、マルチプルとROICの散布図です。 操作に慣れるのは苦労しますが、使いこなせれば手…
オープンしたばかりの渋谷スクランブルスクエアに行ってきました。 大人向けの街づくりコンセプトに違わない素敵な施設だと思います。 ヒカリエ開業から始まった渋谷再開発ですが、スクランブルスクエア開業で渋谷の中心部は今後駅東側に移ることが目に見え…
星野智幸さんの「ててなし子クラブ」という短編小説を読みました。 父親を亡くした高校生たちが父親の話題を想像してお喋りをする、という作品です。 存在しないものがどう振舞うかを具体的に他人に伝えるという高度な想像力に打ちのめされました。 終盤では…
代々木上原のモスク「東京ジャーミィ」。 イスタンブール旅行以来モスクが好きになり、日本最大のモスクにはずっと行きたいと思っていました。 運良く館内ツアーのタイミングの入館となり、ガイドの説明を聞きながら鑑賞することができました。 外観はイスタ…
株式譲渡契約の研修にて。 株式は単なる物ではなく会社そのものであるため、譲渡契約は複雑なものになりがちです。 売手と買手のトレードオフを勘案しつつwin-winで締結できれば理想的ですが、立場が異なるとすり合わせは難しくなります。 完璧に納得行くま…
ストラクチャリングの検討で久しぶりにガッツリ会計基準と設例相手に格闘しました。 もちろん企業結合と事業分離の適用指針。 P社の100%子会社(A社)を持分法適用会社(B社)に吸収合併させるストラクチャーです。 つまりは共同支配企業の形成ですね。 持分…
知り合いから、ベンチャー企業の資金調達手段J-KISSのバリュエーションについて相談を受けています。 J-KISSとは、発行価額のみ定めて行使価額と付与株式数を未定とできるストックオプションです。 すなわち付与時の正確なバリュエーションは不要です。 行使…
freeeを使った記帳業務を効率化すべく、自動仕訳について調べてみました。 口座取引について、口座名と摘要から勘定科目・取引先・部署などのタグを自動で振り分けられます。 登録は仕訳計上時か、CSVでアップロードするか。 使いこなせば便利そうです。
連結子会社の減損はまずのれんとPPAで計上された無形資産を落として、その後は個別財務諸表上で有形資産の減損というのが典型です。 一方で持分方投資の減損は資産の区別はなく、投資全体で減損の判定を行います。 これは持分法投資は1つの投資勘定で認識さ…
FAの仕事の中でもストラクチャリングの検討はとくに面白い。 会計・税務の数字面に加えて、法務や人事といった実務の話も絡んで複雑ですがそれだけ奥深いのです。 業績不振の会社の優良事業を他社にカーブアウトして、残った不良事業ごと清算する案件では、…
バリュエーションの基礎とする事業計画でB/Sを作成していない場合によく陥るパターンとして、有形固定資産がマイナス残になることがあります。 価値を上げたいがためにCAPEXを抑える一方で減価償却費を高水準とした場合、B/Sを作ってみると有形固定資産残高…