FAの仕事の中でもストラクチャリングの検討はとくに面白い。
会計・税務の数字面に加えて、法務や人事といった実務の話も絡んで複雑ですがそれだけ奥深いのです。
業績不振の会社の優良事業を他社にカーブアウトして、残った不良事業ごと清算する案件では、カーブアウト対象人員の退職金の扱いや移籍先でのポジションといった数字で割り切れないセンシティブな話が出てきます。
他にも債権放棄の論点も興味深い。
100%支配関係の親子会社間であれば税務上で債権放棄損・債務免除益がともに損金益金に算入されないので影響ないですが、外部との取引だと揉めます。