コミットメントの効果
複数の人間が互いの出方をうかがいながら行動する戦略的な状況の中では、敢えて自分の選択肢を狭めて「最適な戦略をとれないようにする」ことで、相手の行動が自分にとって有利に変化する効果を生む。
これが経済学のゲーム理論で出てくるコミットメントである。
具体的には、行動の順番が「相手→自分」のとき、相手が初手で自分に有利に行動してもらうために、自分が次手にどのような行動をとるか宣言すること。
例えばチームメンバーがミスをしたとき、リーダーは助けた方が利得が大きいが、敢えて助けずにチームメンバーに責任を取らせるようにすることで、チームメンバーはミスをしないよう慎重に行動するようになる。
相手の行動を予測したうえで、自分にとって最適ではない行動を宣言するという難しい判断が必要になりますが、良い仕事をするために考えなければならないことだと思います。