FAS会計士ハヤマの仕事術

大手監査法人を経て、Big4 FASのバリュエーション部門で働く会計士が呟く仕事術 etc.

ファンダメンタル分析とトレンド分析

一日かけて、過去読んだ株式投資関連の本を再読しました。

ファンダメンタル分析で投資対象候補となる会社をピックアップし、上昇トレンドになったら買うというシンプルなやり方は自分には合っていそうです。

 

ファンダメンタル分析

まず収益還元の観点で重要視するのはこちらの指標。

・過去3年の売上と利益の成長率

・対象会社自身が発表している計画値に基づく成長率

・来期の予想フリーキャッシュフロー

・対象会社と類似会社をもとに計算した割引率

上記で収益還元すれば企業価値が計算されます。

ネットキャッシュを差し引いて株式価値を出し、発行済み株式数(自己株除く)で割って理論株価を出します。

 

またマルチプルの観点では類似会社のEV/EBITDA倍率で企業価値を計算します。

ポイントはEBITDAは計画値から計算すること。

あとは収益還元と同じように理論株価を出します。

 

収益還元とマルチプルで一致するとは限りませんが、一致しなければ理由を考えます。

例えば対象会社は来期多額の設備投資を計画しており、フリーキャッシュフローが一時的に小さくなるため「収益還元<マルチプル」になるなど。

じゃあ設備投資を過去3年平均で置き換えてみるなどの試行錯誤が必要です。

 

理論株価が実際の株価と比べて割安であれば晴れて投資対象に採用します。

 

トレンド分析

投資対象候補の株価ローソク足移動平均線を明確に超えたら買います。

移動平均線の日数は銘柄のサイズに応じて設定。

小さいサイズの場合はサイズリスクがあり一般的にボラティリティが高いので、

ファンダメンタル分析で株価上昇余地がある銘柄に絞っているため、ダマシの可能性は低くなると思われます。

売却も基本は移動平均線を下回ったら実施。

急騰している場合は買いのときより日数を減らして決断します。

 

実践ではうまくいかないことが多々出てくると思いますが、そこはPDCAまわして改善できれば。