FAS会計士ハヤマの仕事術

大手監査法人を経て、Big4 FASのバリュエーション部門で働く会計士が呟く仕事術 etc.

被取得会社の従業員に発行されているストックオプションの取り扱い

ベンチャー企業の買収を検討する際、従業員に発行されているストックオプションの取り扱いが論点になることが比較的よくあります。

たいていIPOをもって権利確定するものなので、権利行使前に処分されることになります。

ではどのような経緯で処分されるのか。

 

被取得会社が買い取る場合

被取得会社が従業員からストックオプションを買い取ります。

この場合、従業員への給与が支払われたとみなして被首都会社で損金計上、従業員は給与所得を得ます。

買取後、当該ストックオプションは被取得会社にて処分されます。(損金算入可能)

 

取得会社のストックオプションと交換される場合

将来行使可能な取得会社のストックオプションと交換される場合もあります。

なお被取得会社のストックオプションが適格だった場合、交換される取得会社のストックオプションも適格として取り扱われます。