FAS会計士ハヤマの仕事術

大手監査法人を経て、Big4 FASのバリュエーション部門で働く会計士が呟く仕事術 etc.

120%に出会う

今年3月に母校の卒業式で、卒業生にこの言葉が贈られました。

 

「流行りに左右されず、自分が面白いと思いやり甲斐があると感じることに向かって進むこと。流行りは5年もすれば変わってしまうし、自分の80%か90%ぐらいの力しか発揮できない。やり甲斐があると自分が思うことに全力で向かえば120%ぐらいの力が発揮できる。」

 

異常事態の不安に駆られて、次のアクション探しに右往左往している私はハッとさせられました。

 

先行きが見えづらい一方で空き時間があると、色々な流行り事に手を出してしまいます。

コロナショックで株価が下がったので株式投資、テクノロジーの利用が加速しそうだからプログラミング、等。

流行を追ってもモチベーションが続かず、時間をかけた割には大した成果はあがっていません。

 

一方で過去自分が大きな成果を出した経験を振り返ると、たしかに流行を追ったものではなく、自分で考え決断したもので占められます。

  • ダンス(社会人になってからの遅いスタート)
  • 会計士試験(J-SOXバブルの直前で比較的合格率の低い時期)
  • バリュエーション(当初興味がなかったが、面接で進められて)

流行を追うことは、時間を浪費するだけでなく「120%」と出会うための感度を下げるノイズになりかねません。

 

いまは不安な時期ですが、その不安と向き合って(極端ですが)絶望することで自分が本当にやりたいことを模索する必要があるのだと感じます。

 絶望して自分の弱さをさらけ出すことで余計なプライドに邪魔されずに謙虚さをもって成果を積み重ねることができる。

貴重な気付きを与えてくれた母校に感謝します(自分の卒業式で贈られた言葉はまったく覚えていませんが、、、)。