FAS会計士ハヤマの仕事術

大手監査法人を経て、Big4 FASのバリュエーション部門で働く会計士が呟く仕事術 etc.

PPAのセグメント別CAC

顧客関係をセグメント別にMEEM(釣果収益法)で評価するケースがあります。

PL項目をセグメント別に分けているのはよく見られますが、CACまで分ける事例は少ないです。

セグメントによって保有している資産が大きく異なる場合、CACの内容次第価値が大きく変わるので注意が必要です。

 

例えば営業利益が同額のセグメントであっても、一方は製造事業、もう一方は卸売業だったりすると、本来は製造業のCACが重くなり顧客関係の価値は小さくなります。

CACを分けないと、ほとんど設備を持たない卸売業にも製造業と同じCACが割り当てられてしまいます。

 

またどのセグメントにも紐付かない資産は共通CACとして全セグメントに設定するのが良いと思います。