カッパドキアの歴史背景とお金事情
トルコのカッパドキアに行ってきました。
奇岩や気球のきれいな眺めで有名ですが、キリスト教の隠れ処としての歴史を知ることでより味わい深い観光ができました。
キリスト教徒の迫害
カッパドキアはトルコ国内のキリスト教とが迫害を逃れて隠れ住んだ場所としても知られています。
ローマ帝国時代にはキリスト教が王政の妨げになると考えられました。
オスマン帝国時代にはイスラム教が主流となり、キリスト教は排除されていきます。
そして第一次世界大戦後の平和条約を機に、カッパドキアでキリスト教を信仰して暮らしていたギリシャ人たちはギリシャでイスラム教を信仰するトルコ人と交換され去っていきました。
壁画の喪失
民族交換では怒ったギリシャ人がカッパドキアの洞窟教会のイエスとマリアの壁画を石で削ってしまいます。
貴重な文化遺産が損なわれてしまったのは悲しいことです。。。
その他、お金の話
カッパドキアは歴史的背景や洞窟ホテル・気球ツアーといったコンテンツが魅力的ですが、昔ながらの産業を営む地元住民にはお金が落ちづらいかなと思います。
ツアー会社はその点に配慮して、地元文化紹介と称してツアーにトルコ絨毯・トルコ石などのお店周りを組み込んでいます。
ただしそこで紹介される商品は素材が良いのかもしれませんがデザインはチープで田舎のお土産の域を出ていません。
営業トークも胡散臭く、高いお金を払う気にはなれませんでした。
ツアーの帰り際、ガイドのトルコ人が「地元にお金を落としてほしい」と呟いていましたが、その道のりは長いように思います。