イスタンブールのモスクを訪れて感じた調和
トルコ イスタンブールのモスクを訪れて、その精緻な作りに圧倒されました。
さらにはその成り立ちについての奥深いストーリーを知ることで、ますます好きになりました。
シンプルで美しいブルーモスク
イスタンブールのモスクで1番人気のブルーモスク。
比較的小さくかつシンプルな作りですが、そのシンプルさと青空に映えるブルーが美しい。
残念ながら長期の改修工事中のため外・内ともに工事の足場が設置されており、少々殺風景ではありました。
ただ、それでも十分美しいと感じました。
バックパッカーのバイブル「深夜特急」で主人公がベタ褒めしているプレミアムもあるかもしれませんが。
宗教の枠を超えた魅力を持つアヤ・ソフィア
ブルーモスクの隣にあるのがアヤ・ソフィア。
こちらは美術館として開放されています。
ブルーモスクほどの規模ではないですが、こちらも工事中。
イスラム文字の巨大なカリグラファー、優美なモザイク画、暖かみのある色調のシャンデリア等、豪華絢爛といった装飾です。
アヤ・ソフィアはローマ帝国時代にはもともとキリスト教の教会として360年に完成・使用されていましたが、オスマン帝国の支配下となった1453年からはイスラム教のモスクとして転用されました。
一般的には建て替えられるのですが、アヤ・ソフィアに関してはオスマン帝国の皇帝メフメト2世がその建築技術を気に入ったことから取り壊されずに済んだそうです。
(ただし偶像崇拝を禁ずるイスラム教のしきたりに習い、イエスやマリアのモザイクは漆喰で隠されました。後日発見されますが腐敗が進んでしまったのは残念です。)
イスタンブールのモスクから感じた可能性
キリスト教とイスラム教というと対立するイメージがありますが、イスタンブールのモスクを見る限りうまく調和しているように感じました。
優れた芸術・建築が異なる宗教・文化の相互理解に向けたひとつの解となるのだと思います。